参考書籍

『人とサルの違いがわかる本』

人とサルの違いがわかる本 知力から体力、感情力、社会力まで全部比較しました /オ-ム社/杉山幸丸

書籍情報

書名:人とサルの違いがわかる本
編者:杉山幸丸
発行年:2010年
価格:2300円(+税)
ページ数:230ページ

豊富な内容

サブタイトルまで含めた本書の題は、『人とサルの違いがわかる本 知力から体力、感情力、社会力まで全部比較しました』となります。

題名の通り、本書では11章90項目にわたってあらゆる点で人とサルが比較されています。

あらゆる点とは具体的にどのような点なのでしょうか。

それぞれの章を見てみましょう。

第1章  人とサルの進化
第2章  人とサルの身体の構造
第3章  人とサルの食と住
第4章  人とサルの病気と老化
第5章  人とサルの体力と運動能力
第6章  人とサルの親子関係
第7章  人とサルの社会生活
第8章  人とサルの感情表現
第9章  新しい行動と文化
第10章 心と知能
第11章 人とサルのこれまでとこれから

どうでしょう。

内容の豊富さがお分かりいただけたと思います。

この中に興味のある章はありましたか?

これほど内容たっぷりだと、どれか一つくらい興味のある章があることと思います。

 

それぞれの章は複数の項目で構成されており、全ての章を通じてそれが90もあります。

これらの項目は、同じ章のものでも内容の直接的な関わりがないため、全てを読む必要はなく、興味のある項目だけを読んでも理解することができます。

項目を全て羅列することはしませんが、例えば「血液型」、「メタボはあるか」、「一番多い死因」、「花粉症にかかる」、「ドライバーを回せるか」、「子どもの自立のために親がすること」、「お婆さんの役割」、「利き手」、「数の概念」、「人だけが増えた理由」などなど、気になる項目が満載です。

これらのどれか一つでも興味が湧けば、そこだけ読むということも可能なのです。

 

また、適宜図解が挟まれ、文章も平易であるため、内容は分かりやすくなっています

例えば2章の「人とサルの身体の構造」では、手足の構造、消化管、骨格などが図で示され比較されているので、非常に分かりやすく、かつ勉強になります。

 

本書はこのように、人とサルを多岐にわたり比較していますが、本書の狙いはその比較を通して現代に生きる私たちについて考えることです

編著者はあとがきでこう述べます。

“本書は免許や資格が取りやすくなるハウ・ツウ本ではない。また、明日の生活を便利にするわけでもなく、物価を下げるような役割も果たさない。しかし、あなたの心と生き方にほんの少しずつ軌道修正を迫るものだと確信している。堅苦しい言い方をすれば、それこそが哲学というものだろう。ご自分の生き方の哲学を打ち立てる参考にして欲しいと願ってやまない。”

ちなみに、編著者である京都大学名誉教授の杉山幸丸は、子殺しを初めて発見した人として有名です。

そんな彼を筆頭に、本書は人類や霊長類のスペシャリストたちによって書かれています

少しでも興味がある方は、是非手に取って読んでみてください。

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