サキ科

マスクティティ

マスクティティ
©2013 Bart van Dorp: clipped from the orignal

マスクティティの基本情報

マスクティティ

英名:Atlantic Titi
学名:Callicebus personatus
分類:サキ科 ティティ属
生息地:ブラジル
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

マスクティティPhoto credit: Karol Maruques

ティティ

ティティは南米に棲む小型のサルです。

ティティ(Titi)という言葉は、現地語で「小型のサル」を意味します。

しかし、この言葉はもともと、マーモセットなどティティよりも小さいサルを表す言葉だったようです。

クロミミマーモセット
クロミミマーモセットこのサルは樹液を主食とする面白いサルです。彼らの体はこの樹液食に非常に適しています。...

 

ティティの属名Callicebusは、ギリシャ語で「美しいサル」を意味する言葉に由来しています。

美しいというよりは、もこもこしているところやそのシルエット、その名前など、可愛いという方があっているように思えますが、ティティ属には30種以上が分類されています。

もしかしたら可愛いより美しいという形容詞の方が似合うティティもいるかもしれません。

 

ティティは、ペア型の群れを作ります。

群れの仲は良く、抱き合ったりしっぽを絡ませ合ったりする様子に彼らの親密さを見ることができます。

オスとメスの大きさも見た目もほとんど変わらず、夫婦は一生を一緒に過ごします。

また、群れの子供たちは、授乳以外はオスによっても世話されます。

群れはなわばりを持ち、音声によってそれをアピールします。

マスクティティPhoto credit: Gustavo Lazarini Forreque

マスクティティの生態

マスクティティは、ブラジル南東部沿岸林などに生息します。

 

樹上性が強く、ほとんど地上には下りてきません。

樹上では四足歩行で移動します。

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昼行性のマスクティティは、主に果実を食べます。

他にも、昆虫や卵などを食べます。

 

体長は30~42㎝、体重は900~1600g、しっぽの長さは40~55㎝で、オスがわずかに大きくなります。

 

マスクティティは、2~7頭から成るペア型の群れを作ります。

彼らは、1日の活動時間の半分以上を休息に充て、その他を採餌や移動に充てます

群れはなわばりを持ち、なわばりは他の群れと重複することがあります。

他の群れには敵対的で、音声による威嚇や追いかけるなどして敵を追い払います。

 

繁殖に関してはよく分かっていませんが、出産は8月~10月に行われるようです。

メスは、5~6カ月の妊娠期間の後、1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは12~16週で離乳するようです。

また、赤ちゃんは生後1週間を過ぎたあたりから、授乳以外はほとんどオスによってお世話されます

マスクティティに会える動物園

マスクティティは、主に生息地の縮小、分断の影響を受けて個体数を減らし続けています

彼らの生息地は限られており、なおかつそこはブラジルでも有数の人口密集地であるため、元々の森林のたった5~10%しか残っていないと言われています。

マスクティティは、レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、さらなる数の減少が懸念されています。

 

そんなマスクティティですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません

マスクティティだけでなく、ティティを飼育する動物園は日本にはないようなので、彼らを見るには日本を出なければならないようです……