サキ科

アカウアカリ

アカウアカリ
©2006 Devon Vergiels

アカウアカリの基本情報

アカウアカリ

英名:Bald Uakari
学名:Cacajao Calvus
分類:サキ科 ウアカリ属
生息地:コロンビア
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

アカウアカリPhoto credit: lpaat.

酔っぱらったハゲおじさん

禿げ上がった額に紅潮した顔。

もしこのサルがアマゾンの森ではなく居酒屋にいたら、誰もが酔っ払ったおじさんと思ってしまうでしょう。

このサルの名前はアカウアカリ。

ウアカリという名前はアマゾンの原住民のことばでサルを意味するようです。

英語ではウアカリという言葉の前に“Bald”という単語が使われています。

これは“ハゲ”という意味の単語です。

ハゲウアカリ。

いやあ、ダイレクトですなあ。。。

これほどの直球のネーミング、アカウアカリさんはどう思っているんでしょう。

というかこの英名に反して和名をつけた人、気遣いがありますねえ。

 

この特徴的な容姿は、オスメス関係なく子どもの頃からのものです。

そしてこの顔の赤さは、決して酔っ払っているわけではなく、むしろ元気の証拠のようです。

人間界にはお酒を飲むとすぐ顔が赤くなる人がいますが、ウアカリ界では、今何飲んだ!?俺も元気になりたい!とざわつきだすこと間違いなしですね。

ちなみにマラリアなどにかかると顔が青白くなるらしいです。

アカウアカリの生態

アカウアカリはコロンビア熱帯雨林で生活しています。

地面はぬかるんだ沼や水浸しになっていることが多いので、生活は基本樹上になります。

主食は種子で、そのほかに果実昆虫を食べます。

顎には硬い種子の殻を割るための臼歯(奥歯)が生えており、ぼりぼりと殻をかみ砕きます。

 

体長は36~57㎝、体重は2~3㎏です。ウアカリの特徴としてしっぽの短さが挙げられます。

南米に住むいわゆる新世界ザルはどれも長いしっぽを持っており、それでもってバランスをとっています。

しかし、ウアカリ属のサルのしっぽはわずか15センチしかありません。

しっぽなくて大丈夫?と思われるかもしませんが、しっぽが使えない分、長い手足を利用して器用に樹上を渡り歩きます

 

アカウアカリは、10~30頭から成る、複雄複雌の群れを作ります。

この群れは100頭に達することもありますが、離合集散するので、基本アカウアカリは1~10頭の小さい集団で行動します。

 

アカウアカリのメスは、2年に1度、約半年の妊娠期間の後に1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは母親に育てられ、3~5カ月で離乳します。

性成熟にはメスが3歳、オスが6歳で達し、飼育下では20年前後生きます。

アカウアカリPhoto credit: Kevin O’connel

アカウアカリに会える動物園

アカウアカリは、狩猟や生息地の縮小などにより、個体数を減らし続けています

レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、絶滅の危機が増大しているサルの一種です。

 

そんなアカウアカリですが、残念ながらアカウアカリを日本で見ることはできません

どうしても見たいという方は、大衆居酒屋なんかに行ってみてください。

似ている生き物がいるはずです。