オマキザル科

キイロミミマーモセット

キイロミミマーモセット
キイロミミマーモセット

キイロミミマーモセットの基本情報

キイロミミマーモセット

英名:Buffy-tufted-ear Marmoset
学名:Callithrix aurita
分類:オマキザル科 コモンマーモセット属
生息地:ブラジル
保全状況:EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

キイロミミマーモセットPhoto credit: Miguel Rangel Jr

侵略されるサル(後編)

前編ではキイロミミマーモセットやキアタママーモセットの生息地が、人間により破壊されているだけでなく、他のマーモセットに侵略されている現状をご紹介しました。

キアタママーモセット
キアタママーモセットメインタイトルは「侵略されるサル(前編)」。彼らの生態や、彼らが直面する危機などを解説しています。...

このような状況にあるキイロミミマーモセットとキアタママーモセットは、現在どちらも絶滅危惧種に指定されており、このままいくと絶滅する可能性が高いと言われています。

 

そこで、彼らをこれ以上絶滅に近づけないため、現地では保護プログラムが実施されています

その名も“MMCP(Mountain Marmosets Conservation Program)”。

これはNGOであるPREAという組織の活動の一環で、調査や教育活動などが行われています。

特に、キイロミミマーモセットに関しては繁殖も行われており、保全に貢献しています。

キアタママーモセットは飼育下のものがいない状況ですが、キイロミミマーモセットの繁殖の経験はきっと役に立つことと思われます。

 

彼らにとって最も脅威である侵略者はコモンマーモセットでもクロミミマーモセットでもなく人間ですが、その状況を変えられるのも人間です。

私たちの能力をどちらに使うべきか、これを間違うと私たちは地球上のすべての生き物にとって侵略者となることでしょう。

キイロミミマーモセットの生態

キイロミミマーモセットは、ブラジル南東部熱帯雨林などに生息します。

木の低い部分を使うこともあるようですが、地面に降りることはほとんどないようです。

キイロミミマーモセットは、他のマーモセット同様、かぎ爪を持ち、それを使って木にしがみつきます。

 

キイロミミマーモセットは昼行性で、アリなどの昆虫ガムなどを食べます。

彼らは樹液をよく食べますが、コモンマーモセットクロミミマーモセットほどには樹液職に適した歯が発達していません。

コモンマーモセット
コモンマーモセット樹液を食べるサル、子育てを分担するサル、日本でも会えるサル、これがコモンマーモセットです。...

体長は約30㎝、体重は400~450gになります。

 

キイロミミマーモセットは、他のマーモセット同様、10匹前後から成る単雄複雌ないし複雄複雌の群れを作ります。

オスが全員繁殖できる一方で、繁殖できるメスは基本的に1匹だけです。

 

繁殖は1年中行われ、年に一度、メスは5カ月前後の妊娠期間の後、2匹の赤ちゃんを産みます

育児は兄弟や父親によっても行われ、特に彼らは運搬を担います。

キイロミミマーモセットに会える動物園

キイロミミマーモセットは、森林の縮小、分断や、ペット目的の狩猟などの影響で数を減らし続けています

レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されており、さらなる個体数の減少が懸念されています。

また、生存数は1万匹を超えないと推定されています。

 

そんなキイロミミマーモセットですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません

しかし、先ほど出てきたコモンマーモセットには、秋田県の大森山動物園、東京都の上野動物園、山梨県の遊亀公園付属動物園、兵庫県の神戸どうぶつ王国、長崎県の長崎バイオパークなどで会うことができます。