オマキザル科

ノドジロオマキザル

ノドジロオマキザル
©2015 Brian Gratwicke

ノドジロオマキザルの基本情報

ノドジロオマキザル

英名:Colombian White-faced Capuchin
学名:Cebus capucinus
分類:オマキザル科 オマキザル属
生息地:コロンビア, エクアドル, パナマ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ノドジロオマキザルPhoto credit: Roy Luck

白いのはノドだけではない

ノドジロオマキザルは、名前だけを見ると白い喉を持っているようです。

ではよく見てみましょう。

ノドジロオマキザルPhoto credit: David J. Stang

 

めちゃくちゃ白い!

喉どころではありません。

白い毛は、喉だけではなく、顔、胸、そして肩まで広がっています。

上半身の前側はほとんど白です。

私たちはここで、名前がすべてを表すということではない、ということを学びました。

 

一応名前の内「ノドジロ」の方は解決しました。

では、もう一方のオマキザルとは何か。

 

オマキザルのなかまは、長いしっぽを巻いて歩いたり、木に巻き付けたりします

これがオマキザルの名前の由来です。

すごくわかりやすいですね。

オマキザルの中でもこのノドジロオマキザルやフサオマキザルは新世界ザルの中でも脳の割合が高く、知能も高いです。

 

フサオマキザルには道具使用が観察されていますし、その知能の高さから介護ザルとして人間社会に貢献してもいます。

フサオマキザル
フサオマキザル『アラジン』にも出てくるフサオマキザルは、新世界ザルで唯一道具使用が確認されている高IQのサルです。...

ノドジロオマキザルも貝殻を枝などにぶつけて割るなど、頭がいい様子がうかがわれます。

下の動画ではその様子を見ることができるので是非ご覧ください。

ノドジロオマキザルの生態

ノドジロオマキザルはパナマ東部コロンビア西部エクアドル北東部森林マングローブ林など様々な環境に生息しています。

 

主に果実をたべ、他にカエルなどの小動物鳥の卵種子葉っぱなども食べます。

 

体長は40㎝前後、体重は2~4㎏で、オスの方がやや大きくなります

しっぽは先述のように木に巻き付けることができますが、あくまでも移動の補助として使われ、クモザルのようにしっぽだけで体を支えることはしません。

 

ノドジロオマキザルは約20頭から成る複雄複雌の群れを作ります。

オスの間には明確な順位があり、優位なオス程繁殖において有利になります。

また、オスは約4歳で群れを出ていきます。

その一方、メスは生まれた群れに一生留まります。

ノドジロオマキザルは非常に社会的なサルで、じゃれ合ったり相手のにおいをかいだりと、群れのなかまとのきずなを深めるための行動がよく見られます。

 

繁殖には季節性がみられ、とくに1月~4月にかけて行われます。

オスもメスも複数の相手と交尾します。

メスは約160日の妊娠期間の後、通常1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんはほとんど母親によって育てられ、2~4カ月で離乳します。

性成熟にはメスが4~7歳、オスが7~10歳で達します。

メスの性的休止期間は約2年で、寿命は飼育下で30~50年生きます。

ノドジロオマキザルに会える動物園

ノドジロオマキザルは、人間による森林破壊などの影響で、個体数を減らしていると言われています

絶滅の危機に関して、レッドリストでは軽度懸念の種とされてはいますが、最後の評価が2008年であるためもしかすると当時と状況は変わっているかもしれません。

 

そんなノドジロオマキザルですが、日本では中々見ることができません

確認出来る限りでは、秋田県の大森山動物園と愛知県犬山市の日本モンキーセンターで彼らに会うことができます。

ひょっとするとノドジロオマキザルの賢さが見られるかもしれませんので、秋田県、愛知県に行く機会がある方は、これらの動物園をぜひ訪れてみてください。