オマキザル科

コモンマーモセット

コモンマーモセット
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コモンマーモセットの基本情報

コモンマーモセット

英名:Common Marmoset
学名:Callithrix jacchus
分類:オマキザル科 コモンマーモセット属
生息地:ブラジル
保全状況:LC〈軽度懸念〉

コモンマーモセットPhoto credit: Francesco Veronesi

コモンすぎて、、、

コモンマーモセットは白い耳が特徴的ですが、これは耳ではなく、毛です。

その後ろにちゃんとした耳が存在します。

マーモセットのなかまは、この耳のような房毛が一つ特徴になります。

 

ところで彼らの名前に入っている「コモン(common)」とは、「普通の」とか「ありふれた」とかいう意味になります。

 

その言葉通り、熱帯の森林だけでなく、新世界ザルには珍しい乾燥した地域にも生息しており、適応力のあるこのサルは大都市の公園にも姿を現すようです。

 

人間とのかかわりも深く、500年ほど前から、ヨーロッパの王族などによって飼育されていたことが、当時描かれた絵画からわかっています。

 

また、コモンマーモセットはペットとしてもよく飼われています

日本のペットショップでも売られていることがあるほどです。

しかし、現地のブラジルでは飼いきれなくなったコモンマーモセットを、本来彼らがいない森に捨てる人が少なくなく、問題となっています。

彼らは適応力が高いので、例えばキイロミミマーモセットなどの生息地を侵害してしまっています。

キイロミミマーモセット
キイロミミマーモセットメインタイトルは「侵略されるサル(後編)」。彼らの生態や、彼らを危機から守る活動を紹介しています。...

コモンマーモセットは人間のエゴにより、意図せず侵略者となっているのです。

コモンマーモセットPhoto credit: Francesco Veronesi

コモンマーモセットの生態

コモンマーモセットはブラジルの北東部南東部にかけて、大西洋の沿岸林や、半乾燥の低木地帯などに生息しています。

 

主に樹液樹脂を食べ、他には果実や昆虫、小動物も食べます。

マーモセットの中でも、コモンマーモセットは特に下あごの切歯と犬歯が発達しています

この歯は樹皮に傷をつけ、そこから出た樹液を食べるのに役立っています。

 

体長は30~35㎝、体重は300~360g、しっぽのながさは体長よりも長くなります。

なお、外見上の性差はほとんどありません。

 

コモンマーモセットは2~13匹から成る、複雄単雌単雄複雌などあらゆるタイプの群れを作ります。

コミュニケーションには臭腺から出るにおいや、グルーミングなどが用いられます。

 

コモンマーモセット繁殖に季節性はありません。

メスは約150日の妊娠期間の後、通常双子の赤ちゃんを産みます

他のマーモセット亜科のサルと同様、コモンマーモセットも群れのメンバー全員で子育てを行います。

双子の赤ちゃんは母親の40%もの重さになるので、分担が必要不可欠です。

性成熟には生後400日前後で達し、寿命は飼育下で10~17年です。

コモンマーモセットに会える動物園

コモンマーモセットは、適応力の高いサルではありますが、人間による生息地の破壊によって個体数を減らしています

絶滅に関してはレッドリストで軽度懸念とされてはいますが油断はできないでしょう。

 

そんなコモンマーモセットですが、日本各地の動物園で会うことができます

 

秋田県の大森山動物園、東京都の上野動物園、山梨県の遊亀公園付属動物園、兵庫県の神戸どうぶつ王国、長崎県の長崎バイオパークなどが、コモンマーモセットを飼育しています。

 

ペットとしても飼えるコモンマーモセットですが、自然の中でなかまと生活している方が彼らにとってもいいと思います。

是非これらの動物園にて観察してみてください。