オナガザル科

ブラッザグエノン

ブラッザグエノン
©2017 Eric Kilby

ブラッザグエノンの基本情報

ブラッザグエノン

英名:De Brazza’s Monkey
学名:Cercopithecus neglectus
分類:オナガザル科 オナガザル属
生息地:カメルーン、中央アフリカ共和国、赤道ギニア、ガボン、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ケニア、エチオピア、アンゴラ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ブラッザグエノンPhoto credit: Steve Wilson

水戸黄門ザル

口元にたくわえられた白く長いひげ。

頭巾をかぶったような頭。

このような特徴的な風貌から、このサルはよく水戸黄門に例えられます。

確かにけっこう似てますよね。

 

このサルはとてもカラフルです。

体のほとんどを覆う茶色、手足やしっぽ、頭部の黒、口周りの白、そして額のオレンジ。

きれいですね。

ブラッザグエノンPhoto credit: Ryan Kilpatrick

 

さらにオスの場合、これにもう一色、青が加わります

どこに青があるかって?

それはオスの大事な所の周辺です。

この部分の青色は、メスへのアピールとどうやら関係があるようです。

このような容姿の派手さは彼らだけでなく、グエノンの一般的な特徴でもあります。

 

ところで、英名を見ていただければわかると思いますが、ブラッザグエノンの「ブラッザ」とは、イタリア人探検家のドゥ・ブラッザから来ています

 

和名というのは、決して英名の直訳でなければならないという決まりはありませんが、このサルにはそのままブラッザの名が受け継がれています。

ちなみに、グエノンとは、伝統的にオナガザル族のサルを表す言葉です

 

とここで、このサルの新たな名前の提案をしたいと思います。

単に英名の直訳というだけではつまらないですからね。

ブラッザが人名由来ということなので、和名も人名からつけましょう。

 

ミトコウモンキー。いかがでしょう。

ブラッザグエノンの生態

ブブラッザグエノンは、アフリカ中央部一帯の熱帯湿潤林や沼沢林などに生息します。

グエノンには樹上性が強いものが多いですが、ブラッザグエノンは地上性が強いです

また、霊長類では珍しく水辺で泳ぐこともあるようです。

そのため、沼地のサルという意味の「スワンプモンキー」と呼ばれることもあります。

 

主に果実を食べ、そのほかにも樹脂昆虫小動物などを食べます。

 

体長はオスが約60㎝、メスが約40㎝、体重はオスが約7㎏、メスが約4㎏と、オスの方が大きくなります

 

ブラッザグエノンは4~10頭から成る小さな群れで過ごします。

彼らの社会は母系社会で、メスが生まれた群れに留まる一方、オスは成長すると群れから離れていきます

群れはなわばりを持ち、オスは「ブーン」というラウドコールでなわばりをアピールします。

コミュニケーションには、この他グルーミングやにおいによるものが知られています。

 

繁殖は2月~3月にかけて行われることが多く、メスは約半年の妊娠期間の後、通常1匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは主に母親に世話されますが、群れの他のメスからも世話を受けることがあります(アロマザリング行動)。

赤ちゃんは約1歳で完全に離乳し、5~6歳で性成熟に達します。

寿命は飼育下で20~30年です。

ブラッザグエノンに会える動物園

ブラッザグエノンは、絶滅の危機に関しては軽度懸念と低いですが、実際の個体数の増減に関してはよくわかっていません。

現在彼らの脅威となっている、森林破壊や肉(ブッシュミート)目的の狩猟が今後も増え続ければ、絶滅危惧種としてレッドリストに記載される可能性は十分あるでしょう。

 

そんなブラッザグエノンですが、全国各地、たくさんの動物園でお目にかかることができます

茨城県のかみね動物園、静岡県の日本平動物園、石川県のいしかわ動物園、大阪の天王寺動物園、広島県の福山市立動物園、愛媛県のとべ動物園福岡市動物園などが、ブラッザグエノンを飼育しています。

黄門様のようなその姿、是非自分の目で確かめてください。