オナガザル科

ゴールデンラングール

ゴールデンラングール
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ゴールデンラングールの基本情報

ゴールデンラングール

英名:Golden Langur
学名:Trachypithecus geei
分類:オナガザル科 ラングール属
生息地:ブータン, 中国
保全状況:EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

ゴールデンラングールPhoto credit: Jugal Bharali

リーフモンキー?

ゴールデンラングールは、リーフモンキーと呼ばれるサルのなかまです。

その名の通り、葉っぱをよく食べ、体もそれに適応しています。

普通、動物は植物の持つセルロースという食物繊維を消化できません。

しかし、リーフモンキーたちは胃を3つか4つに分け、別れた胃の一部の胃酸を弱めてバクテリアを共生させることで、葉っぱの消化を可能にします

リーフモンキーだけでなく牛や馬などの草食動物はほとんどこのような構造を持ちます。

おかげで、彼らはそこら中にある葉っぱを他と競合せずに食べることができるのです。

 

こういうわけでゴールデンラングールもたくさん葉っぱを食べることができるのですが、食性をよく調べると他のリーフモンキーほど葉っぱを食べていないことが分かります。

もちろん葉っぱは重要な食料なのですが、それと同じくらい彼らは果実を食べているのです

果物おいしいからなー。

こうなるとリーフモンキーの名は返上ですかね?

ゴールデンラングールPhoto credit: M.Swarnali

 

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ゴールデンラングールの生態

ゴールデンラングールは、ブータン等の湿潤林や水辺林、乾燥林などに生息します。

林冠を好み、標高3000mの高地に棲むものもいます。

先述のように、若葉や果実、その他にもつぼみや花、種子などを食べます。

体長は50~75㎝、体重は約8㎏、しっぽは75㎝~100㎝になり、若干オスの方が大きくなります。

ゴールデンラングールは、その名の通り金色の毛が特徴的ですが、この毛の色は地域や季節によって変わるようです。

 

ゴールデンラングールは、平均8頭、多くて40頭から成る単雄複雌、まれに複雄複雌の群れを作ります。

群れの内、メスが育児を担い、繁殖には季節性が見られません。

ゴールデンラングールは、近縁のハヌマンラングールと違って人を避ける傾向があり、そのため社会構造や繁殖についてはいまだに分かっていないことが多く、さらなる研究が俟たれています。

ゴールデンラングールに会える動物園

ゴールデンラングールは、主に生息地の破壊により個体数を減らしています

生存する個体はわずか6500匹で、レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に指定されています。

また、生息地が減少したことで人間との接触が増え、ゴールデンラングールによる畑荒らしなどの猿害が見られるようになり、人間との軋轢が生まれています。

 

そんなゴールデンラングールですが、日本の動物園では見ることができません

葉っぱと果実のどちらを好むか自分の目で確かめたいところですが、残念です。