オマキザル科

ゴールデンライオンタマリン

ゴールデンライオンタマリン
Photo credit: Max Pixel

ゴールデンライオンタマリンの基本情報

ゴールデンライオンタマリン

英名:Golden Lion Tamarin
学名:Leontopithecus rosalia
分類:オマキザル科 ライオンタマリン属
生息地:ブラジル
保全状況:EN〈絶滅危惧ⅠB類〉

ゴールデンライオンタマリンPhoto credit: Tony Hisgett

金の毛をまとったライオンのようなサル

金色の毛に包まれたこのサルは、顔の周りにたてがみを蓄えていて、これがライオンに似ているということからこのように名づけられました。

しかし百獣の王ライオンの名前を冠している割には、とてもかわいらしい姿をしています。

 

このかわいらしいサルは、かつて絶滅しそうなほど個体数を減らした時期がありました。

レッドリストでは、ごく近い将来野生での絶滅の可能性が極めて高い「絶滅危惧ⅠA類」に指定されていました。

個体数を減らした理由は、農業、牧畜のための森林開拓や狩猟が挙げられます。

森林破壊は彼らだけでなく多くの生物にとって大問題でしたが、ゴールデンライオンタマリンはそのかわいらしさや森林破壊の大きな被害を受けていることなどから、1960年代以降、森林破壊や保護活動のシンボルになりもしました。

 

しかし、現在、保全の努力によって次第に個体数を増やしつつあります。

ライオンタマリンは通常年に1、2回、双子を生み、良く繁殖するため、動物園などで繁殖させたのちに、自然に戻す再導入という手法がとられているようです。

この結果、レッドリストでは、「絶滅危惧ⅠA類」から、「絶滅危惧ⅠB類」に格下げされました。

格上げされることはあっても格下げされることはほとんどないというので、どれだけ熱心な保全活動がなされたのかがよく分かります。

 

人類の発展の陰で、様々な動植物が絶滅の危機にさらされています。

動植物をそのような危機に陥れている人間がいる一方で、その動植物を保全しようとする人たちもいることを忘れてはいけません。

ゴールデンライオンタマリンPhoto credit: Jeroen Kransen

ゴールデンライオンタマリンの生態

ゴールデンライオンタマリンはブラジル南東部沿岸林に生息します。

 

主に果実を食べ、そのほかには樹脂小動物も食べます。

餌の5分の4は果実だと言われるほどのフルーツ好きです。

 

ゴールデンライオンタマリンは、マーモセット亜科のサルの中ではかなり大きい方で、体長20~35センチ、体重は650g前後、大きいもので800グラムにもなります。

しっぽは30~40㎝と体長よりも長いです。

爪は足の親指以外かぎ爪で、木の幹にしっかりとしがみつき、ジャンプで木々を移動することもあります(ヴァーティカル・クリンギング・アンド・リーピング)。

移動方法(二足歩行、四足歩行、ブラキエーション、ヴァーティカル・クリンギング・アンド・リーピング)
移動方法霊長類の多様な移動方法を動画付きで解説しています。四足歩行以外にもブラキエーションやヴァーティカ……...

 

ゴールデンライオンタマリンは、平均5匹ほどから成るペア型の群れで暮らし、群れは大人のオスとメスとその子供で構成されています。

群れはなわばりを持ち、においや音声によってアピールします。

コミュニケーションにはこれらにおいや音声によるものの他、グルーミングなどを通しても行われます。

 

繁殖は9月~3月の温かく多湿の時期に行われます。

メスは約130日の妊娠期間の後、双子の赤ちゃんを産みます

赤ちゃんは生後3週間ほどまでは母親が育て、それ以降は他の群れのメンバーも子育てに参加するようになります。

このヘルパー制度はマーモセットの仲間にはよく見られます。

性成熟にはメスが18カ月、オスが24カ月で達します。

寿命は飼育下で20~25年です。

ゴールデンライオンタマリンに会える動物園

絶滅危惧種でもあるこのサルに会える動物園は日本で1か所しかありません

それが静岡県の浜松市動物園です。

この動物園のサイトによると、かつてここで飼育されていたゴールデンライオンタマリンのつがいは、20回の出産で38匹の子どもをもうけたそうです。す、すごい。。。

 

現在ここでは2匹のゴールデンライオンタマリンが飼育されているそうです。

ライオンという名前に反してかわいらしいこのサルに、皆さん是非会いに行ってみてください!