オマキザル科

キンシロマーモセット

キンシロマーモセット
©2018 Kenny Ross: clipped from the original

キンシロマーモセットの基本情報

キンシロマーモセット

英名:Golden-white Tassel-ear Marmoset
学名:Mico chrysoleucos
分類:オマキザル科 マーモセット属
生息地:ブラジル
保全状況:LC〈軽度懸念〉

キンシロマーモセットPhoto credit: Kenny Ross

謎多き美猿

顔や胴体は美しい白色の毛に包まれ、手足やしっぽだけまるで黄金の川に浸かっていたかのように金色をしています。

人間の世界では、白や金は美しさや豪華さといったイメージを持ち、エジプトのクレオパトラやフランスのマリー・アントワネットの姿が想起されますが、サルの世界ではどうなのでしょう。

 

ところで、これほどきらびやかな容姿だと、アマゾンではさぞかし目立つことだろうと思ってしまいます。

しかし、実は彼らについてはほとんど分かっていません。

レッドリストでは、2015年まで「DD(情報不足)」の種として登録されていました。

我々下等な人間は、高貴なおサル様にはそうそうお目にかかれないようです。

 

ちなみに、見た目の似た種に、シルバーマーモセットやキンシロハダカミミマーモセットがいますが、彼らとは耳が毛におおわれているという点で違っています。

シルバーマーモセット
シルバーマーモセット美しい銀色のヴェールに包まれたようなシルバーマーモセットの特徴や生態についてご紹介しています。...

キンシロマーモセットの生態

キンシロマーモセットは、ブラジルアマゾン川流域の熱帯雨林に生息します。

地上に下りることはほとんどなく、樹上を四足歩行ヴァーティカル・クリンギング・アンド・リーピングで移動します。

移動方法(二足歩行、四足歩行、ブラキエーション、ヴァーティカル・クリンギング・アンド・リーピング)
移動方法霊長類の多様な移動方法を動画付きで解説しています。四足歩行以外にもブラキエーションやヴァーティカ……...

彼らのかぎ爪はこれらの移動に役立っています。

手には他のサルのような拇指対向性はありません。

 

キンシロマーモセットは昼行性で、樹液ガムを主食とします。

彼らの下あごや歯は、木に傷をつけてこれらの食べ物を食べるのに適しています。

その他には、果実種子昆虫なども食べるようです。

 

体長は20~24㎝、体重は300g前後、しっぽの長さは32~40㎝で、メスの方がやや大きくなります

 

キンシロマーモセットは、8~20頭から成る、複雄複雌の群れを作ると考えられています。

彼らは非常に社会的で、グルーミングやにおい、表情などによってコミュニケーションが行われます。

群れには序列があり、通常最も優位のメスだけが繁殖できると言われています。

 

キンシロマーモセットは、1年中繁殖できます。メスは130~170日の妊娠期間の後、双子の赤ちゃんを産みます

生まれた双子の体重は親の20~25%と重く、そのためか育児は群れ全体で行われます。

赤ちゃんは2カ月で離乳し、生後12~18カ月で性成熟に達すると言われています。

キンシロマーモセットに会える動物園

キンシロマーモセットは、生息地である森林が道路開通や農業などのために破壊されており、その影響を受け個体数を減らし続けています

しかし、今の所これらは重大な脅威とはなっておらず、絶滅の危機に関しても軽度懸念とされています。

 

そんなキンシロマーモセットですが、残念ながら日本の動物園では見ることができません

いつか日本でもその御姿を拝みたいものです。