オナガザル科

ギニアヒヒ

ギニアヒヒ
©2005 Jakub Friedl: clipped from the original

ギニアヒヒの基本情報

ギニアヒヒ

英名:Guinea Baboon
学名:Papio papio
分類:オナガザル科 ヒヒ属
生息地:ガンビア, ギニア, ギニアビサウ, マリ, モーリタニア, シエラレオネ
保全状況:NT〈準絶滅危惧〉

ギニアヒヒ

変わった挨拶

ギニアヒヒは、音声やグルーミングでコミュニケーションします。

このようなコミュニケーションがサル一般に見られるその一方で、このサルは一風変わったコミュニケーション方法を持ちます。

 

それはオス同士に見られます。オスは仲のいいオスと出会った時、自分の股間を相手に見せ、相手はそれを触ったり掴んだりします。

痛い!と思った方もいるかもしれませんが、当然力は抜かれています。

自分の急所を相手に見せて触らせる。こんなことは信頼のおける相手としかできません。

つまり、ギニアヒヒのオス同士は深い関係を持つことがあると言えます

メスをめぐってオス同士が反発しあうサルが沢山いる中で、このような行動は示唆的です。

 

ちなみにギニアヒヒは、その生態についてあまりよく知られていません

そのため生態は、他のヒヒからの類推や飼育下のギニアヒヒを通して語られます。

今説明した変わった挨拶についても飼育下で観察されたものです。

ギニアヒヒ

ギニアヒヒの生態

ギニアヒヒは、ギニアやセネガルなどのサバンナなどに生息します。

 

昼行性で、種子果実新芽などを食べます。

ギニアヒヒはほお袋を持っているので、これらの食料を一時的にそこに溜めることができます。

 

体長は0.5~1.2m、体重は13~26㎏、しっぽは45~70㎝で、オスがメスよりもかなり大きくなります

 

ギニアヒヒは単雄複雌の群れを基本とします(ワンメイルユニット)。

この群れは採食の時などには他の群れとさらに大きな集団を作ります。

その数は200頭以上にもなると言います。

 

先述のように、ギニアヒヒいついては分かっていないことが多く、繁殖もその例外ではありません。

そのため、それらは飼育下のギニアヒヒから推測されることになります。

 

繁殖には、季節性がありません。

メスの排卵周期は約29日、排卵日周辺の約13日間は性皮を腫脹させてオスにアピールします。

見事受精すれば、約半年の妊娠期間を終え、メスは1匹の赤ちゃんを産みます。

メスの性的休止期間は1.5~2年、つまり出産して次また妊娠するには1.5~2年かかるということです。

性成熟は、オスで5~6年、メスで4~5年かかると考えられています。

ギニアヒヒに会える動物園

ギニアヒヒは、農地の拡大による生息地の縮小、肉目的の狩猟などによりその数を減少させていると言われています

しかし、具体的にどのくらいが生存しているかについてはよく分かっておらず、レッドリストでは準絶滅危惧種という絶滅危惧種(ⅠA、ⅠB、Ⅱ類)より下のランクに留まっています。

 

そんなギニアヒヒですが、残念ながら日本の動物園で会うことはできません

2019年3月までは、愛知県の日本モンキーセンターが飼育していたようです。

もう日本で会えないとは悲しいですね。