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フクロウグエノン

フクロウグエノン
©2009 Christophe Chauvin Janekvorik: clipped from the original
目次

フクロウグエノンの基本情報

英名:Owl-faced Guenon
学名:Cercopithecus hamlyni
分類:オナガザル科 オナガザル属
生息地:コンゴ民主共和国, ルワンダ
保全状況:VU〈絶滅危惧Ⅱ類〉

フクロウグエノン
Photo credit: William Warby

フクロウの顔

このサルは、外見に沢山特徴があります。

まずは指。

特に足の指がほかのサルよりもやたら長いです。

これにより物をよく掴むことができ、特に濡れた竹をつかむのに役立っています。

2つ目は頬袋

ほっぺたのあたりには食料を一時的にためておけるハムスターのような袋があります。

これはオナガザル亜科のサルの特徴でもあります。

3つ目はオスのあそこ。

成長したオスのあそこは鮮やかなブルーとピンク色をしています。

これはメスへのアピールのためと考えられ、このような色をしたあそこは、ベルベットモンキーブラッザグエノンなど他のアフリカのサルに見られます。

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4つ目は青いお尻。

フクロウグエノンはオスもメスも青い尻を持ちます。

オスはもういろんなところが青いですね。

そして最後は顔。

こんな顔をしたサルはフクロウグエノンによく似たレスラ以外、他にいません。

顔の真ん中を誰かに落書きされたように白いラインが走っており、そのせいで目がぎょろっとしているように見えます。

この顔がフクロウに似ていることからフクロウグエノンという名前が付きました。

ちなみにグエノンとは一般的にオナガザル族のサルのことを指します。

この顔はどうやら捕食者からのカモフラージュになっているようなのですが、低地に住むフクロウグエノンの顔のストライプはより薄くなったり、なかったりします。

なので、果たして効果が本当にあるのかは謎です。

フクロウグエノン
Photo credit: Christophe Chauvin Janekvorik

フクロウグエノンの生態

生息地

フクロウグエノンは、コンゴ民主共和国東部ルワンダ西部湿潤林竹林などに生息します。

中には4,000メートル以上の高地に棲むものもいるということなので驚きです。

グエノンの仲間ではブラッザグエノンと同様、例外的に地上性が強く、四足歩行で移動します。

食性

昼行性のこのサルは、果実種子昆虫などを食べます。

形態

体長はオスが50~65㎝、メスが40~55㎝、体重はオスが7~10㎏、メスが4.5~6㎏でオスの方が大きくなります。

行動

フクロウグエノンは5~11頭から成る単雄複雌の群れを作ります。

彼らの社会は母系社会で、オスが成長したら群れを出ていくのに対し、メスは群れに残ります。

群れの中では音声やにおい、グルーミングなどを使ってコミュニケーションが図られます。

胸のあたりの臭腺から出される匂いは、枝に付けることでなわばりのアピールにもなります。

繁殖

フクロウグエノンの出産のピークは5月~10月にあります。

メスは約半年の妊娠期間の後、通常1匹の赤ちゃんを産みます。

出産間隔は約2年、寿命は飼育下で約30年です。

人間とフクロウグエノン

絶滅リスク・保全

フクロウグエノンは、生息地の減少や分断、密猟などにより数を減らしています

これらは人々の定住により加速しており、コンゴ民主共和国での内戦も影響しているようです。

その結果、彼らはレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

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動物園

そんなフクロウグエノンですが、残念ながら日本でこのサルに会うことはできません

見てわかるたくさんの特徴を持ったサルなので、いろいろな人にサルに興味をもってほしい我々からすると非常に残念です。

フクロウグエノン
Photo credit: Mulhouseville
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