オマキザル科

シロガオオマキザル

シロガオオマキザル
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シロガオオマキザルの基本情報

シロガオオマキザル

英名:White-fronted Capuchin
学名:Cebus albifrons
分類:オマキザル科 オマキザル属
生息地:ボリビア, ブラジル, コロンビア, ペルー, ベネズエラ
保全状況:LC〈軽度懸念〉

シロガオオマキザルPhoto credit: Nortondefeis

社会性のあるサル

シロガオオマキザルは社会性の高いサルです。

彼らは15~35頭から成る複雄複雌の群れを作ります。

群れにはオスよりメスの方が多く含まれており、オス同士の間には明らかな序列が存在します。

群れ内での不和は比較的少なく、優位の個体は受けるばかりであるものの、相互のグルーミングに多くの時間が割かれます

グルーミングは群れ内の緊張を抑えたり、協調関係を維持したりするために重要な社会的行動です。

そのため、単独行動をするなど社会性の低いサルや、群れに社会性があっても関係の薄い個体同士では、グルーミングがあまり見られません。

ちなみに、グルーミングにはシラミなどを取り除くという衛生的な側面もあります。

 

また、シロガオオマキザルの赤ちゃんは、母親以外の個体によっても世話されます。

優位なオスが世話をすることもあるようです。

新世界ザルの中には、タマリンといいマーモセットといい、育児の分担をするサルが少なくないですね。

シロガオオマキザルPhoto credit: Ivan Mlinaric

シロガオオマキザルの生態

シロガオオマキザルは、南米北部熱帯雨林などに生息します。

 

昼行性で、主に果実昆虫を食べます。

 

体長は30~40㎝、体重は1~3㎏、しっぽの長さは40㎝前後で、オスの方が大きくなります

しっぽには把握性がありますが、クモザルのなかまのような尾紋がないので、グリップ力は高くなく、しっぽ一本でぶら下がることはできません

体の色は地域によって変わるようです。

 

シロガオオマキザルは、先述のように複雄複雌の群れを作ります。

この群れは、メスが生まれた群れに留まり、オスが出ていく母系集団です。

群れのコミュニケーションにはグルーミングの他、音声などが使われます。

また、オスはメスの発情をその尿から知るというので、においによるコミュニケーションも行われているようです。

 

シロガオオマキザルの繁殖には明確な季節性がないようですが、多くの出産は乾季に行われます。

メスは150~160日の妊娠期間の後、1匹の赤ちゃんを産みます。

性手に成熟するのは約4歳の時で、性的休止期間は1~2年です。

シロガオオマキザルは、飼育下では25~40年以上生きるようです。

シロガオオマキザルに会える動物園

シロガオオマキザルは、生息地の縮小などの影響を受けて個体数を減らし続けていますが、絶滅の危機に関しては軽度懸念に留まっています。

 

そんなシロガオオマキザルですが、日本の動物園でも見ることができます。

愛知県犬山市の日本モンキーセンターと豊田市の鞍ヶ池公園がこのサルを飼育しているようです。

彼らの社会性を見ることができると思うので、特に愛知県にお住まいの方、是非行ってみてください。