オナガザル科

ウォルフグエノン

ウォルフグエノン
©2007 Adam Dewan

ウォルフグエノンの基本情報

ウォルフグエノン

英名:Wolf’s Monkey
学名:Cercopithecus wolfi
分類:オナガザル科 オナガザル属
生息地:コンゴ民主共和国
保全状況:LC〈軽度懸念〉

ウォルフグエノンPhoto credit: Cburnett

ド派手モンキー

ウォルフグエノンはサルの中でもド派手な容姿をしています。

白、黒、灰色の胴体に鮮やかなオレンジ色の脚。

顔を見ても、オレンジの毛がほおや耳のあたりに生えています。

特に角のような耳のようなオレンジ色の毛はこのサルの大きな特徴です。

これだけではありません。

オスは、ベルベットモンキーブラッザグエノンなどのように青い睾丸を持っています

ちょっと派手すぎやしないでしょうか。

ベルベットモンキー
ベルベットモンキー復讐するほど賢いこのサルは、捕食者からの回避行動にもその賢さを見せてきます。...
ブラッザグエノン
ブラッザグエノン黒、白、灰色、オレンジ、青からなるこのサル。ブラッザとは?グエノンとは?様々な特徴を紹介します。...

容姿だけでなく名前も派手です。

ウォルフ(wolf)と言う単語はオオカミを連想させ、とてもかっこいいです。

しかし、このサルのどこがオオカミなんだよと思った方もいるかもしれません。

実は、このサルの名前のウォルフは、オオカミを意味する“wolf”と言う英単語が由来ではありません。

それは、英名が“Wolf”ではなく“Wolf’s”となっていることからも分かります。

このウォルフは、このサルを初めて記録したルートヴィヒ・ウォルフ博士(Ludwig Wolf)に由来しています。

だからこそ、英名には「~の」という所有を表す“~’s”という文字がついているのです。

まあなんにせよ、容姿の派手さに引けを取らない名前ではあるのかもしれません。

ウォルフグエノンPhoto credit: Eric Kilby

ウォルフグエノンの生態

ウォルフグエノンは、主にコンゴ民主共和国熱帯雨林などに生息します。

 

昼行性で、果実種子などを食べます。

 

体長は50㎝前後で、体重はオスが約4㎏、メスが約3㎏とオスの方が大きくなります

また、しっぽは約80㎝と非常に長く、前肢と後肢の長さはほとんど変わりません。

 

ウォルフグエノンは、約10匹から成る、単雄複雌の群れを作ります。

この群れは採食の時、さらに小さな集団に分かれることもあるようです。

また、このサルの社会は、メスが生まれた群れに留まる一方で、オスは成長すると群れを離れる母系社会です。

群れを離れたオスは、単独もしくはオスだけの群れを作って行動します。

群れ内のコミュニケーションは、音声や表情、グルーミングなどを通して行われます。

音声には、位置確認や警告を表すものがあり、離れたなかまとのコミュニケーションに使われます。

 

繁殖にははっきりとした季節性はないようですが、6~12月にほとんどの赤ちゃんが生まれるようです。

メスは、5~6カ月の妊娠期間の後、1~2匹の赤ちゃんを産みます。

赤ちゃんは約半年で離乳し、4~5年で性的に成熟します。

メスの性的休止期間についてはよく分かっていませんが、他のオナガザル属のサルを考慮すると、1年に1度赤ちゃんを産むことができると考えられます。

寿命は20~26年と言われています。

ウォルフグエノンに会える動物園

ウォルフグエノンは、IUCNによって詳しく査定されてはいませんが、絶滅の危機に関しては軽度懸念という評価がされています。

しかし、生息地の破壊などの影響によって、個体数は減少しているのではと考えられています

 

そんなウォルフグエノンですが、残念ながら日本の動物園では会うことができません

そのド派手なルックス、一度は直接見たいものですね。