参考書籍

『世界動物大図鑑』

世界動物大図鑑 /ネコ・パブリッシング/デ-ヴィド・バ-ニ

書籍情報

書名:世界動物大図鑑
総編集:デイヴィッド・バーニー
日本語版総監修:日高敏隆
発行年:2004年
価格:10000円(+税)
ページ数:624ページ

目次

・概論
・生息環境
・動物界
・哺乳類
・鳥類
・爬虫類
・両生類
・魚類
・無脊椎動物

最強の生物図鑑

この図鑑がどれだけすごいかということは、書籍情報を見てもお分かりかと思います。

まずそのページ数。

なんと600ページを超えてきます。

すごいボリュームです。

更に大きさも圧巻です。

縦の長さは30cmを超え、厚みは5㎝以上もあります。

そしてその重さはなんと3.5㎏

小さな子供にとってはかなりの重さです。

これほどの図鑑はやはり内容もたっぷりです。

紹介される生き物は哺乳類に留まらず、魚や昆虫などあらゆる地球上の生き物が網羅されています。

その数何と2000種以上。

この図鑑には70人以上の専門家が参画しており、それら1種1種の解説も詳しく、ほとんどが写真付きです。

写真の中には世界的な賞を受けたものや、専門家が何カ月もかけて探し出したものもあると言います。

こうなると、1万円という値段も納得がいきます。

 

動物の紹介に入る前には、「概論」「生息環境」という項目があります。

「概論」は約20ページに及び、動物とは何か、進化、分類、体のつくりなどなど動物に関する基本的な内容を教えてくれます。

「生息環境」では、草原、砂漠、熱帯林、極地帯、海、都市など動物が暮らすそれぞれの環境についての説明やそこでの動物たちの生活が約45ページにわたって詳しく説明されます。

そしてこれらを通して動物の基本的なことや環境について学んだ後、いよいよ個々の動物についての紹介が始まります。

動物たちは分類ごとにまとめられ、分類ごとに生息地や骨格など基本的なことの説明があります。

例えば、「霊長類」という括りがあってそれに説明がつき、さらに細かい「原猿類」や「類人猿」ごとに説明があるというような感じです。

説明は図や写真が使われているので非常に分かりやすいものとなっています。

 

この図鑑の大きな特徴としては、上記のほかに、生物の絶滅にスポットライトが当てられていることが挙げられます。

「概論」には「危機に瀕した動物たち」「保護」という項目がありますし、例えばゾウのページでは象牙の話や彼らの保護に関する話がなされます。

そして、総編集者のデイヴィッド・バーニーもこのことを重要視し、「はじめに(p9)」では次のようなことを言います。

 

“…生息環境の変化や汚染や乱獲によって生物の多様性が急激に失われようとしていることは、地球の最大の脅威だと考える生物学者は多い。(中略)はるか昔、非常に長い時間がかかったとはいえ、生命はもっと大きな危機を乗り越えている。しかし、たった1つの種―地球を支配している人類―によって生命の多様性が絶えず脅かされ続けているのはいまだかつてないことである

私たちは前の世代と違って、この危機への意識がしだいに高まってきた時代に生きている。(中略)野生動物を利用するのではなく保護しようという気運は国境を越えて人々の心をひとつにし、活発な保護団体がいくつも生まれた。最初の一歩を踏み出すためには、知り、そして自覚することだ。本書が動物の世界の多様さ、美しさ、豊かさを伝えることで、読者の中にその2つが芽生えるきっかけになれば幸いである。”

 

この図鑑を見て、動物の美しさ面白さを感じるだけでなく、それが地球から失われつつある現状に思いを馳せてみてください。

そうすることが、この図鑑を作った人々の願いなのです。

 

名実ともに世界最強の動物図鑑『世界動物大図鑑』

一家に一冊置いておくべき代物だと思います。

是非手にとって生き物の世界の壮大さを感じてみてください。

 

ちなみに、この本の表紙は我らがマンドリル、紹介される霊長類は66種です。

マンドリル
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