オマキザル科

キムネオマキザル

キムネオマキザル
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キムネオマキザルの基本情報

キムネオマキザル

英名:Yellow-breasted Capuchin
学名:Sapajus xanthosternos
分類:オマキザル科 フサオマキザル属
生息地:ブラジル
保全状況:CR〈絶滅危惧ⅠA類〉

キムネオマキザルPhoto credit: William Scot

オマキザル

オマキザル科オマキザル亜科のサルは大きくオマキザルのなかま(オマキザル属フサオマキザル属)とリスザルのなかま(リスザル属)に分類されます。

キムネオマキザルはこのうちオマキザルのなかまに分類されるサルです。

 

オマキザルのなかまは比較的小型のサルで、その名の通りしっぽが巻いています

このしっぽは枝などに巻きけて体の支えとすることができますが、クモザルのようにしっぽ1本でぶら下がることはできません

 

また、オマキザルのなかまはアメリカ大陸に棲む新世界ザルの中では、体に対する脳の割合が大きいです

そのためか、このサルたちは非常に賢く、フサオマキザルでは硬い殻を石を使って割るなどの道具使用が観察されています。

フサオマキザル
フサオマキザル『アラジン』にも出てくるフサオマキザルは、新世界ザルで唯一道具使用が確認されている高IQのサルです。...

キムネオマキザルはその生態が良く解明されていないサルですが、同じフサオマキザル属に属するフサオマキザルのように、道具を用いるほど賢いことは十分予想されます。

キムネオマキザルPhoto credit: Jonas Wagner

キムネオマキザルの生態

キムネオマキザルは、ブラジル東部マングローブ林沿岸林などに生息します。

 

昼行性で、果実種子小動物昆虫など何でも食べます。

 

体長は35~50㎝、体重は1.5~5㎏、しっぽの長さは約50㎝でオスの方が大きくなります

 

キムネオマキザルは、8~30匹から成る複雄複雌の群れを作ります。

群れにはオスメスともに序列があり、1匹のオスが最も優位となります

コミュニケーションはグルーミングや音声などを使って行われ、尿を手に塗り付けるようなにおいによるコミュニケーションもなされます。

 

先述のようにキムネオマキザルにはよく分かっていないことが多いですが、繁殖に季節性はないと言われています

メスの妊娠期間は5~6カ月で、1度に1匹の赤ちゃんが生まれます。

赤ちゃんは母親以外の群れのメスによって世話されることもあります。

そうして育った赤ちゃんは2~11カ月で離乳し、4~8年で性的に成熟します。

メスの方が性成熟するのが早く、オスは性成熟に達する前に群れを離れていきます。

キムネオマキザルに会える動物園

キムネオマキザルは、生息地の縮小や狩猟の影響を強く受け、個体数を減らし続けています

レッドリストでは20年以上前から最も絶滅が懸念される、絶滅危惧ⅠA類に指定されています。

 

そんなキムネオマキザルですが、残念ながら日本では会うことができません

しかし、ここにも出てきた近縁種のフサオマキザルには、北海道の円山動物園、神奈川県の野毛山動物園、愛知県豊橋市ののんほいパーク、山口県のときわ動物園、福岡県の海の中道海浜公園など日本各地の動物園で会うことができます。

キムネオマキザルではありませんがよく似た見た目をしているので、興味のある方は是非これらの動物園を訪れてみてください。

賢い一面を見せてくれるかもしれません。

フサオマキザル
フサオマキザル『アラジン』にも出てくるフサオマキザルは、新世界ザルで唯一道具使用が確認されている高IQのサルです。...